休日診療


9月3日(日)は日診療休を行っています。日頃お仕事で、頭の検診をしたくてもできない方や少しでも不安のある方はどうか受診して下さい。

新たに院長コラムを追加しました。


新しい院長コラム「命を大切に」を投稿しました。お参考にしてください。

命を大切に


この世に生を受けて、たくさんの事を経験し、人生後半になればそれを謳歌する事が、かいつまめば、幸せな人の一生と言えます。
 
 この世に生を受けた命を大切にするためには、早期発見、早期治療が必要です。つまり、癌を見つける事が重要になります。癌細胞は、全ての人で、1秒間に7個出来ると言われてます。この細胞を、見つけてこわす働きが免疫力です。この免疫は加齢とともに低下します。すると、癌細胞が大きくなり命に脅威を与えます。

 昨年暮れに、遠方にいる知人が、膵臓癌のため50歳代半ばで亡くなりました。膵臓癌は、痛みや胃腸症状が末期になるまで現れないため、しばしば発見が遅れる代表的な癌です。この方には、まだ幼い娘さんがおられました。本人は死んでも死にきれなかったと思います。この様な事になる前に、当院のMRI、CTによる画像診断をお勧めします。世界中で毎日このような、悲しい事例が無数にあります。幸い日本は、医療費の大半が公費でまかなわれています。是非この点を利用して積極的に検査を受けられる事をおすすめ致します。
 ※ただし、症状が全くない時は、保険適応にならず自費になる場合があります。
 
 私の40年間の臨床経験上、癌家系の方は特に注意が必要です。少しでも不安をお持ちの方は、ご相談下さい。

 命を大切にしましょう。生きる意味、理由は後回しで良いのです。生きたくても、死んでしまった人の為に。
   

新しい片頭痛治療薬


近年、色々な薬効の片頭痛治療薬が開発されています。特にCGRP関連薬(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)にはその臨床効果の有用性より、注目が集まっています。
片頭痛の治療法の変遷は、消炎鎮痛薬から、トリプタン製剤服用し、カルシウム拮抗薬を予防薬として併用しながら治療する時代、そしてトリプタン製剤を服用しながら、片頭痛対して新たなCGRP製剤を1ヶ月から3ヶ月に一度投与(注射薬)する時代に変わり始めています。
従来の薬は、頭痛発症後の炎症や血管拡張の改善薬で、いわば症状が発現後に対処するものでした。新しい薬剤は、頭痛発作に関係なく、定期的に1〜3ヶ月に一度注射投与して頭痛をコントロールします。
以前からCGRPが、頭痛発作時に上昇し片頭痛発現に関与している事が知られていました。
このCGRPをブロックしたり、受容体をブロックする製剤が開発され、臨床効果が特に優れており、徐々に使用される患者さんが増えています。当院でも既に10名以上の患者さんがご使用されています。
最近のデータですが、月に半分(15日)以上頭痛の為にトリプタン製剤を服用されていた患者さんの薬が半減したり、中には全く必要がなくなった患者さんまでおられます。
この様に臨床的にも極めて優れた製剤にも、問題点が2点あります。
第一に、片頭痛患者さん全員に使用することが保険上の観点から困難です。予防薬や治療薬を使用しても、月に4日以上の頭痛がある方に限り使用可能です。第二に薬品代が生物製剤の為、高価であることです。一般的に、トリプタン製剤であれば、先発品で月に15錠服用した場合3000円、後発品(ジェネリック)であれば、1000円に対して、CGRP製剤は、12000円程度になります。
この様な、一見ハードルが高い薬剤ですが、本当に毎日の様に片頭痛に苦しんでおられる患者さんには、コストパーフォーマンスに優れ、その薬効ゆえに、ぜひ一度試す価値のある薬剤と考えております。


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