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めまい

めまい

めまいを生じる病気は多いですが、めまいの性質、突発性か持続性か、反復するかどうか、頭痛や神経症状などの随伴症状があるかなど、問診によりだいたいの目安がつきます。立ち上がれない、雲を歩くような感じ、天井が回るなどのめまいはすぐに受診してください。
患者さんの御希望に叶う治療を受けて頂けるよう、色々な病院や他科のドクターとも常に連携をとっています。
※初診の方は予約なしで受診可能です。

末梢性めまい

良性発作性
頭位めまい
耳が原因でおこるめまいのなかで、最も頻度の高いもので、寝返りをうったり、寝ていて急に上半身を起したり、座っていて急に振り向いたり、棚の上の物を取る際に上を向くと急激に回転性のめまいが起こります。めまいは通常は1分程度で改善します。メニエール病と違い、耳鳴りや難聴はありません。原因としては、三半規管の中で耳石が動く事によりめまいが誘発されるとする説が有力です。また、過去に中耳炎、頭部外傷、音響外傷等の既往症が有る方に多い傾向です。
メニエール病 1861年フランスの医師メニエールによって、頭の以外の原因で起こるめまいがあると初めて提唱された疾患です。症状は、特に誘因なく回転性のめまいが起こり、それと同時かその前から耳鳴りや耳閉感やそれに伴う難聴が出現します。通常は片側のみですが稀に両側性の場合もあります。めまいを繰り返す間隔は様々で、数日、数週間、数ヶ月、数年と色々な周期で起こります。原因は進行性内リンパ水腫(内耳のリンパ液が増加する)で、内リンパ液を満たしている膜迷路が内圧で破れた時に回転性のめまいが起こると言われています。
前庭神経炎 耳鳴りや、難聴がなく回転性のめまいが特徴です。めまいの前2~4週間前に風邪症状が有る場合もありますが、大部分は原因がはっきりしません。。めまいは普通、数日から1週間程度継続する激しい回転性のめまいですが、聴力障害はありません。めまいはその後徐々によくなりますが、歩行困難が1週間程度継続します。

中枢性めまい

椎骨脳底動脈不全症 脳の主幹動脈(重要な血管)のうち、椎骨動脈や脳底動脈の狭窄症があり血行障害を起した結果、脳幹部の前庭神経核(めまいの中枢)に循環不全が起こり非回転性のめまいがおこります。めまいは、立ち眩み、眼前暗黒感、後ろや横に引っ張られる感じ等の自覚症状があります。また、脳幹部や小脳に循環障害が拡がれば、手足のしびれ、複視(物が2重に見える)、嚥下障害や意識障害が出現します。
聴神経腫瘍 前庭神経から発生する良性の脳腫瘍で、耳鳴り、難聴、非回転性のめまいが徐々に起こり、進行すると顔面のしびれや麻痺、平衡機能障害を起します。良性腫瘍のため、早期発見すれば手術せず、ガンマナイフ療法で治療可能です。
脳梗塞
(小脳 脳幹部 大脳)
脳幹部梗塞や小脳梗塞では非回転性のめまいが起こります。程度により手足のしびれ感や麻痺なども合併します。また頻度は少ないですが、大脳の梗塞の場合にも非回転性のめまいが起こる場合があります。

その他のめまい

心臓疾患、甲状腺疾患、慢性呼吸不全、妊娠初期や強度の老眼の方もめまいが起こる場合があります。

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