院長コラム

認知症の貼付剤について


認知症の治療方法について自分の考えを以下の様にまとめてみました。認知症の内服薬をかなり長期に服用した後、認知症が進行した患者さんでも、貼付剤を使用する事で症状が改善する傾向がみられました。更に認知症が悪化した患者さんは内服薬の拒否、服用の不確実さ、患者さんの嚥下障害等の内服困難な状況が予想されます。この為、認知症の患者さんに対して、認知症の内服薬を先行して使用し、貼付剤を最終兵器として使用する方針にしています。

血圧は自己管理して頂く時代です。


種々の研究結果から、家庭血圧の方が診察室の血圧より本当の値を示す事がわかってきました。以前にもご紹介しましたが、今の日本の気候風土では1年を通して同じ種類の降圧剤で血圧をコントロールする事は困難な人が多い印象です。特に季節の変わり目の3~4月と10~11月は注意して家庭血圧を記録して下さい。その事が、医師が正しい降圧剤を処方する大切な手掛かりになります。

脳外科医にとって頸動脈エコー検査のまさかの副産物


当院では、希望者の方はもちろん生活習慣病(高血圧症、糖尿病、高脂血症の中で)を二つ以上お持ちの方に対して頸動脈エコー検査をおすすめしています。その結果、かなりの方に異常所見がある事がわかっています。最も多い異常所見はもちろんプラーク形成等の動脈硬化性病変ですが、脳外科医の私にとって意外だったのは、思いの他甲状腺腫瘍を持っておられる方が多いという事です。その数は被検者方の方の半分以上になります。また数%(5名)の方は悪性腫瘍(癌)で他施設で手術をして頂きました。この事はまさにひょうたんから駒で、非常に驚いています。今後、積極的にこの検査を皆様におすすめしようと思っています。

診察の心構え


 開業して13年が経過し、医師になり早32年の年月が流れました。その間におそらく数万人以上の患者さんを診察し現在に至っています。診察室での患者さんに対する心構えについて、診療生活で特に影響を受け、目標とさせて頂いた先輩方が数名おられます。その方々に心からお礼をする気持ちを込めて、今の心境を語りたいと思います。
 診察室では常に患者さんを自分の親や肉親と思い診察にあたっています。これは綺麗事ではなく、現在進行形で、私の2歳半になる娘の健康診断、予防接種、風邪などで受診の際に色々な先生にお世話になり、益々この気持ちが強くなりました。子供の事なので夜間救急に行き、沢山の患者さんがいるにも関わらず、本当に時間をかけ納得いくまで説明してくれる先生。予防接種の際に、おまり質問を聞いてくれないオーラが出ている先生、先生に質問をしている私の背中を診察室から処置室へ押したナースとそれが日常的と黙認する先生等、様々の医療機関があります。本当に尊敬できる人、全く出来ない人等様々ですが、ある大教授の言われた、医師自ら律する気持ちが必要です。何故なら、医師の70%は変人だからと。
 今自分の診察室での姿勢は、出来るだけ多くの時間をさいて患者さんのお話を聞く、もちろん井戸端会議ではなくお友達でもありませんので、長い話を適切な方向へ端的に切り上げる様に、しかも患者さんに満足して頂ける診察をめざしています。また外国の方には拙い英語での説明や漢字や文字でお知らせしたり、また耳のご不自由な方はよく聞こえる側でお話をする様にー具体的には診察室で診察用の椅子と患者さんの椅子を変わって頂き、よく聞こえる側に座り直して説明するようにしています。
 何時も自分が患者さんになったらと思い診察をする今日この頃です。


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